七十二候・蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)

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2021年10月18日は、七十二候「蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)」にあたる日です。二十四節気「寒露」の末候であり、冬がもうそこまで来ている晩秋を表した語です。しかし、キリギリスが盛んに鳴くのは夏の終わりから秋の中頃まで。かつてはキリギリスと言えばコオロギを指す名称として用いられていた歴史もあり、ここでいうキリギリスとはコオロギと考えた方が自然なようです。

キリギリスは、有名な童話に出てくることもありその名を知る人が多い虫です。早い地方では6月下旬ころから成虫になり、晴れた日中に「ギーッチョン」という鳴き声を響かせます。一方コオロギは8月頃から成虫になり、涼しくなった夕方から夜にかけて「コロコロコロ…」とよく通る声で鳴いています。訪れる冬を前に鳴き声を聞いていた様子を考えると、やはりこの「蟋蟀」はコオロギを指しているのでしょう。虫の声が聞こえなくなれば、いよいよ冬の到来です。

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