2月24日は、七十二候「霞始靆(かすみ はじめて たなびく)」

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「霞(かすみ)」は春の季語です。冬の間は大気が乾燥するため澄んだ空気を感じられましたが、少しずつ寒さが和らぐ日も増えてくる頃です。暖かくなり春の陽気が訪れると空気中に含まれる水滴や塵が増え、遠くの景色がかすんで見えるようになります。七十二候の「霞始靆(かすみ はじめて たなびく)」は、長い冬の終わり頃、春の訪れをようやく感じられる様子を表しています。

そして、霞は日中の現象を指します。夜間に同様の景色が見られた際は、霞ではなく朧(おぼろ)といいます。夜空にかすんで見える月を朧月と言ったりしますが、これも春ならではの光景なのですね。

春の霞と秋の霧は同じ現象ですが、肌に感じられる温度や含まれる香りは季節によって異なります。それぞれに違う名前がついているのも、実に日本らしい感覚ですね。

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