七十二候 紅花栄(べにばな さかう)

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2022年5月26日は、七十二候「紅花栄(べにばな さかう)」に当たる日です。名前の通り紅花が綺麗に咲き誇る時期…と思いきや、実際の紅花のシーズンは1ヶ月程先の6月末頃からなのだそうです。

紅花は、江戸時代には「金よりも価値がある」と言われるほど高価で貴重なもので、紅花を扱う商家に莫大な富をもたらしました。布を染めたり、化粧品に使われたりと、江戸時代の美しさを彩る「赤」を担う植物です。

アザミに似た黄色い花をつけ、咲き始めから時間が経つと徐々にオレンジ、赤と色を変えていくのですが、赤の色素は花の中にわずか1%しか含まれないのだそうです。紅花から赤い色素を抽出させるためには花びらを揉んだり干したり発酵させたりと数多くの手法を駆使しなければならないのですが、これも江戸の紅が高価だったことに繋がっているのでしょうね。

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