5月26日は、七十二候・紅花栄(べにばなさかう)

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七十二候の「紅花栄」(べにばなさかう)は紅花が盛んに咲く様子を表した季節の候ですが、実際に紅花が咲き始めるのはひと月後の6月末頃です。

紅と名はついていますが、咲き始めは鮮やかな黄色の花です。成長するにしたがって徐々に赤みが増します。黄色から紅色まで染めることができる天然染料としても有名ですが、紅色の色素は全体の約1%と大変貴重なもの。そのため、紅花で染められた「紅色(くれないいろ)」の布地は大変高価で、かつては限られた人しか着ることが出来なかったものなのだそうです。

紅花にはトゲがあり、収穫の際は手を痛めないよう末端の花びらだけを摘んでいきます。万葉集や源氏物語にも登場している「末摘花(すえつむはな)」とは、紅花のことだったんですね。

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