真夏のさなか、晴れ間を縫って雲が大雨を降らす時期があります。それが七十二候の「大雨時行（たいうときどきふる）」。毎年この時期に訪れる短い季節です。
近頃ではゲリラ雷雨と呼ばれることが多いのですが、ここまでひどい雨量にならずとも、夏といえば夕立に降られることも風物詩の一つですよね。
夏の象徴でもある入道雲ですが、じつはこの雲はとてつもなく大きな積乱雲なのです。縦方向に大きく発達した濃密な雲で、春や秋に見られる、透けるような薄い雲よりもずっと水分を多く含んでいます。
遠くから見る分には勇壮で夏らしく感慨深いものなのですが、近くにあるときは要注意です。空が暗くなってきた、遠くから稲妻の音が響いているなどの予兆を掴んだなら、早めに安全な屋外に避難することをおすすめしますよ！
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