七十二候・寒蝉鳴(かんせんなく)

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七十二候のひとつ、「寒蝉鳴(かんせんなく)」。寒蝉はひぐらしとも読み、夏の終わりを予感させるヒグラシの声が聞こえてくる頃を指します。ヒグラシの他、ツクツクホウシとする説もあるようです。どちらも夏の後半に盛んに鳴き声が聞こえるセミの種類ですね。

「蝉(せみ)」は夏の季語ですが、「蜩(ひぐらし)」、「法師蝉」あるいは「つくつく法師」は秋の季語とされています。どちらも夏の終わりを予感させる、少し切ない風情が漂います。空に漂う雲も入道雲から徐々に細くたなびく秋の雲に変化し、空の色も少しずつ秋の色になり始める時期です。

ヒグラシは夏の終わりにのみ鳴くと思われがちですが、実は梅雨頃からずっと鳴いています。真夏の暑い時間帯には鳴かず、朝早く暗いうちか、夕暮れになってから鳴き始めます。来年の梅雨にはヒグラシの声を探してみるのも面白いかもしれませんね。

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